0911 スコーンに耽溺
愛してやまないスコーン。
この小麦粉の塊を、私がどのようにして最高のサブスタンスにするか。
いちごジャムとクリームチーズ。
満面の笑みを浮かべて食していたら、パンジーに「百面相だ」と鼻で笑われた。
ブルーベリージャムとクリームチーズ。
ほぼ毎日、日中はこれしか食べていないんじゃないか。
「スコーンの好きなところは喉越しだ」と話すと、パンジーは、もはや一瞥もくれなくなった。
ミルクジャム。
練乳を固くしたような血糖値爆上げの甘い品物。
真向かいに座るドラコに、食生活の乱れを注意される。
ジャムの種類まで口を出してきそうだったので早めに寮へ退散。
メープルスコーンとハニーナッツ。
ナッツだから健康志向だ!と胸を張ってバクバク食べていると、パンジーがドラコと目配せしていた。
「あんた倒れるわよ」と、無理やりベジタブルスープを注がれ、飲まざるを得なくなってしまったので飲む。
スリザリンは本当にお節介焼きだ。
King’s CrossでGETしたスコーンのストックもこれで最後。
クラッブとゴイルが「最後まで俺たちに分けてくれなかったな」と、毒づいているのを横目に頬張る。
明日からの食事は、お節介な友人によって勝手に皿に盛られる健康プレートだろう。
「イギリス人よりイギリス人じゃないの!」